概要
京都盆地を一望できる丘陵先端部に立地する全長約94mの前方後方墳。古墳名はかつて後方部上に向日神社の稲荷社が存在したことに由来する。後方部1辺51m・高さ7m、前方部幅47m・高さ4mを測り、後方部3段・前方部2段築成で斜面には葺石が見られ、埴輪が並べられていたことが確認されている。埋葬施設は後方部中央の竪穴式石室で全長5.6m・幅1.0〜1.3m・深さ1.9m、割竹形木棺が納められていた。盗掘されていたが、鉄製武器・工具・農具・土師器などが出土した。3世紀末の築造と推定されており、国内でも最古級の前方後方墳とされている。 2010(平成22)年9月、墳丘西側くびれ部で葺石が確認されたと発表された。 2012(平成24)年2月、前方部が西殿塚古墳(天理市)の前方部と相似(元稲荷:西殿塚=1:2.5)することが判明。墳丘規模は箸墓古墳の3分の1に相当し、前後方の長さ比率も箸墓古墳と同じとされている。 国指定史跡(乙訓古墳群)、2016(平成28)年指定。 参考資料:現地説明板 ほか
