概要
有明山から北に延びる尾根上、標高約490mに立地する全長約100mの前方後円墳。地形の制約からいびつな形状になったとみられ、一見すると前方後方墳に見える。葺石が墳丘全面に敷かれ、円筒埴輪・朝顔形埴輪・壺形埴輪・合子形埴輪が並べられている。後円部中央に構築された竪穴式石室は長さ約7.7m・幅約2mを測り、国内最大級の規模を誇る。壁面全体にベンガラが塗布され、床面には水銀朱が散布されていたとみられる。大規模な盗掘を受けていたが、銅鏡片(三角縁神獣鏡)・玉類・武器・工具などが出土した。4世紀末頃の築造。墳丘上や裾部には5〜6世紀の箱形石棺・埴輪棺が多数確認されており、同一尾根上に5〜7世紀の小古墳13基も分布している。被葬者没後も長期間にわたって維持されてきたことがうかがえる。 国指定史跡(1971〔昭和46〕年指定)・国指定史跡(埴科古墳群)(2007〔平成19〕年指定)。復元整備された墳丘では葺石と埴輪列を見学でき、麓の古墳館に竪穴式石室の模型が展示されている。墳頂からの眺めも良く、初日の出スポットとして知られる。 参考資料:現地説明板 ほか
