概要
丘陵上西端に4基が残存する。 築造時期は5世紀末~6世紀初頭と推定される。埋葬施設は全て木棺直葬で、1号墳のみ未盗掘である。 **1号墳** 北側に周壕を持つ直径約18mの円墳である。副葬品として鉄製品の直刀・刀子・轡・矛・鏃・鎌・斧が発見された。木棺の木材を接ぐための鉄製の鎹が8点確認され、副葬品は全て現位置を保つ。ベンガラと思われる赤色顔料を検出した。赤色顔料から木棺の規模は長辺約2.4m、短辺約0.8mと推定される。直刀・刀子は棺内に副葬し、その他の鉄製品は棺に沿うように棺外に副葬されたと考えられる。木棺の足元には岩が存在するが、その目的は不明である。片方の直刀には鞘と思われる木片が付着していた。鎹にも木片が付着しており、棺の一部と考えられる。墓壙内の上方から60点のガラス玉が出土した。副葬品から離れているため、祭祀に伴うものと考えられる。 **2号墳** 南側は削平を受けているため、直径15mの円墳と考えられる。副葬品は確認されていない。ガラス玉が2点出土した。北側に周壕が確認されている。 **3号墳** 北側に周壕を持つ直径約18mの円墳である。盗掘抗から破損した鉄鏃が出土したことから、鉄製品が副葬された可能性がある。墓壙の北端から600点を超える滑石製臼玉が出土した。墓壙内の上方から出土しているため、祭祀に伴うものと考えられる。本古墳群の中で唯一臼玉が出土した古墳である。 **4号墳** 調査区南西部に位置する最も大きな円墳で、古墳群の中で最も西に位置するとみられる。墳丘の南側は大きく削平を受けているため全容は不明である。直径は約27~30mと推定される。周壕は検出されていない。埋土から絞具・ガラス玉・須恵器等の遺物が出土しているが、散在しており、盗掘により掘り返された可能性が高いと考えられる。
