概要
令和2年12月18日、山王古墳群の調査担当者3名が益生田古墳群を訪れた際、同古墳群内で重機による掘削を発見した。その場で業者に確認したところ、採石を目的とした益生田古墳群A群を含む範囲を7~8年かけて採石・開発する計画であり、採石方法は露天掘りで、開発範囲の古墳は壊滅が必至の状況であったという。地主の説得により令和2年12月25・26日に試掘調査が実施されたが、その時点では大きな発見は得られなかった。文化財保護法に基づき県を巻き込んで調査を進めた結果、令和3年2月8日に12号墳の装飾が発見された。 横穴式石室は複室構造で、羨道、前室、玄室を備える。土石流により前室は完全に埋没し、天井石を失った玄室も埋没していたが、敲打技法による装飾が鏡石の上の石材に存在したため、発見に至った。久留米市およびうきは市は装飾古墳の多い地域であるが、敲打技法による装飾の発見は本地域において初例である。
