概要

中丸川左岸の台地上(標高約21m)に立地する全長56.5mの前方後円墳。後円部径32.5m・高さ5.5m、前方部幅38.5m・高さ5.2mを測り、左右非対称の堀が周囲をめぐる。埴輪は確認されていない。埋葬施設は後円部南側に開口する両袖型横穴式石室で全長約4.6m、凝灰岩の切石等を用いて構築されており、玄室・玄門・羨道からなる。玄室部は長さ3.0m・幅1.5m・高さ1.4mで、壁面全面に白色粘土が下塗りされ、その上にベンガラで円文・三角文・武具とみられる文様などが描かれている。奥壁の2つの円文はコンパスのようなもので描かれたとみられ、中央部はベンガラが塗布されていない。これらの文様の意味については諸説あるが、結論は出ていない。室内からは成人男性とみられる人骨・漆塗りの大刀・鉄製品などが、前庭部からも鉄製品が出土した。7世紀初頭の築造で、7世紀中頃に追葬が行われたとみられる。国指定史跡、1974(昭和49)年指定。出土品も1980(昭和55)年に市の文化財(考古資料)に指定された。 石室内部には保存施設が設けられており、春と秋の一般公開期間にガラス越しの見学が可能。日本を代表する装飾古墳のひとつ。隣接する埋蔵文化財調査センターに石室の原寸大レプリカと副葬品が展示されている。 参考資料:現地説明板 ほか 運営訪問:2010年3月26日、2022年3月27日

基本情報

所在地茨城県ひたちなか市中根字笠谷
築造時期時期不詳
墳丘形状前方後円
墳長43m
後円部径径30m 高5.4m
前方部幅25m 高5m
出土品【武器】鉄刀(圭頭)・鉄鏃【馬具】雲珠2(貝製・銅製鍍金)・轡2・鉸具1・馬鈴1
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