概要
標高約45m、菊池川の支流・岩野川右岸の台地縁辺部に立地。墳長約44mの前方後円墳。後円部径約23m・高さ約7m、前方部幅約16m・高さ約6m、周濠を含めた全長は55m以上と推定される。墳丘からは葺石・埴輪のほか、くびれ部で武装した石人1体が見つかっている。埋葬施設は後円部南側に開口する横穴式石室で全長約6m、後室・前室・羨道からなる複室構造で、長さ・幅・高さ約3.6mの後室内には凝灰岩製の石屋形(家形石棺)が奥壁に沿って置かれ、その前方左右には屍床が置かれていた痕跡がある。石屋形(家形石棺)の壁面には赤・白の顔料と地肌の黒を利用して円文や菱形文、冠をかぶり両手両足を広げる人物などが描かれているほか、屋根の軒先には赤の彩色と線刻によって連続三角文が描かれている。古くから開口していたため、副葬品は見つかっていない。6世紀前半の築造。 国指定史跡(チブサン・オブサン古墳)、1922(大正11)年指定。 日本遺産、2017(平成29)年認定。 「チブサン」という名前は、石屋形(家形石棺)正面に描かれた2つの同心円文が女性の乳房に見えることに由来するそうだ。現在も「乳の神様」として地域の人たちに信仰されているという。 (現地説明板)

