概要
明日香村大字八釣・東山地内に所在する古墳群である。 八釣マキト古墳公園は八釣方面からのアプローチが可能であり、「八釣マキト古墳」の標識柱を目印に、向かって左側の上り坂を登ることで到達する。その後道なりに進み、分かれ道を右折すると、八釣集会所の直先に位置する。木造の案内看板が設置されており、公園は非常に狭く細長い形状を呈している。 石室の形態および築造時期が判明しているのはマキト支群に所在する5基である。このうち大型の横穴式石室を有するマキト1号墳と、規模が小さく改葬墓とされるマキト4号墳が「八釣マキト古墳公園」として西側に移築保存されている。4号墳は公園入口直後の左側に位置するが、草木により視認が困難な場合がある。 八釣マキト1号墳は6世紀中頃に築造された直径18mの円墳である。右片袖式の横穴式石室を有し、全長6.05m、玄室長3.55m・幅1.60m、羨道長2.50m・幅1.10mを測る。天井石は石室内に落下していたとみられ、現在は確認できない。副葬品は須恵器短頸壺・子持壺・高杯・器台、耳環3点、銀製空玉10点、滑石製玉5点、青色ガラス小玉142個、黄色重層ガラス外層部1点、太刀片・刀子・刀子金具(青金具・鞘尻金具、純度90%)・鉄鏃、鞍金具・宝珠(鉄地銀張製、銀純度99%)・辻金具・留金具・青金具などを出土している。 八釣マキト4号墳は規模が小さいことから改葬墓とみられる。盛り土は確認されず、竪穴系の小石室が地山を掘り込んで構築されている。長辺77cm、短辺55cmを測り、北壁は45cm・25cmの2石を2段に配置し、南壁は43cmの扁平石材1点で構成される。西壁は本来3石で構成されていたが、現存するのは2石のみである。東壁も3石で構成されるが、一部2段構造となっている。天井石は現存しない。本来は石で蓋されていたとみられる。敷石はないが、中央北寄りおよび南寄りに15~30cmの扁平石を配置しており、棺台として機能していたものとみられる。出土遺物は須恵器杯身2点のみである。 八釣マキト5号墳は飛鳥資料館の庭に移築保存されている。 (現地案内板)
