概要
宇土半島の基部にある古墳群の1基で、標高約60mの丘陵の西端に立地している。 地元では「鬼の岩屋」と呼ばれており、横穴式石室を有する装飾古墳である。墳丘は流失していたが、発掘調査により直径約10mの円墳と判明し、6世紀後半頃の築造と推定された。 九州では珍しい石棺系石室を呈する横穴式石室で、石室の石材には阿蘇溶結凝灰岩が使用されている。奥壁には2個の刀掛け突起が造り出されていたとみられるが、現在は欠落しており、その痕跡だけを残している。 巨大な板状一枚石を組み合わせた石室内壁には、線刻による円文・鋸歯文等の幾何学文様と、赤・緑による彩色が施されている。緑色の顔料が用いられた装飾は、県内では宇賀岳古墳のみである。
