概要
宇土半島北岸の低丘陵先端部、海岸沿いの高台(標高約7m)に立地する。地元ではチンカンサン(珍韓さん)と称される古墳であり、直径約20m前後の円墳と推定されるが、1792年(寛政4年)の雲仙岳噴火に伴う津波により墳丘等が破壊を受け、現在では埋葬施設の基部のみが残存する。 西側に入口を持つ横穴式石室であり、内部には砂岩による石障(内壁に沿って立てめぐらした板石)と、その内側を仕切石で区切って設けた屍床を有する。石障には彫刻による装飾が施され、同心円文と靫、楯が描かれている。石障には赤い顔料が残存するものもあり、全体に彩色されていたと推定される。出土遺物は人骨、玉類、鉄刀、刀子、青銅製品など。5世紀中頃の築造と考えられる。国指定史跡(1979年(昭和54年)指定)。 保存のため埋め戻され、覆屋が設置されている。訪問後は、熊本県立装飾古墳館に所蔵される石室の実物大レプリカを見学することが推奨される。 ・熊本県立装飾古墳館(石室のレプリカ展示) http://www.kofunkan.pref.kumamoto.jp/
