概要
明日香村南西部、阿部山集落に所在する飛鳥時代の壁画古墳。墳丘は下段直径13.8m・上段直径9.4m・高さ3.3mの円墳(2段築成)で、版築によって構築されており石を詰めた排水溝を備える。 1983(昭和58)年のファイバースコープ調査で玄武の壁画を確認、高松塚古墳に次ぐ国内2例目の壁画古墳として注目された。埋葬施設は南に開口する横口式石槨で、内法長さ約2.4m・幅約1m・高さ約1.1m、凝灰岩切石を用いて構築されている。1998(平成10)年の調査で青龍・白虎・天文図・日像・月像などの壁画が確認された。盗掘に遭っていたが、熟年男性とみられる人骨片・漆塗りの木棺片・金銅製飾金具・銀装大刀・玉類などが出土している。7世紀末〜8世紀初頭の築造。 「キトラ」の名は、周囲の字名「北浦」が訛ったという説と、亀と虎の壁画の伝承が残ったという説がある。 2000(平成12)年に国史跡・特別史跡に指定。2004年に壁画の全面取り外しが決定し、2010年に全壁画の取り外しが完了して修理施設へ搬送された。2013(平成25)年に石室が初めて一般公開された後、埋め戻し作業が完了した。 高松塚古墳・キトラ古墳(文化庁HP) https://www.bunka.go.jp/seisaku/bunkazai/takamatsu_kitora/index.html 明日香村埋蔵文化財展示室に石槨の実物大模型が展示されている。
