概要
新宿区内で唯一遺構の確認された古墳2基。都道25号線とグランド坂の分岐地点北側。平成11年に行われた都道(西早稲田地区)の発掘調査で発見された周溝である。調査当時すでに墳丘と主体部は失われていたが、陸橋付きの円墳2基が約2mの間隔を置いて南北に並んでいた。 南側の1号墳は径9.24mの円墳で、北東部の陸橋の幅0.87m。残存する周溝部の幅は1m前後で深さは0.15~0.54m。周溝内から遺物34点を取り上げているが、古墳関連遺物は土師器杯のみ。 北側の2号墳は径10.38mの円墳、北北東部の陸橋2.78m。残存する周溝の幅は0.48~0.90m、深さ0.15~0.39mである。周溝内の遺物は22点で、古墳関連遺物は土師器杯5点と土師器甕である。 2基とも出土遺物から5世紀末~6世紀初頭の築造と推定されている。 なお、この古墳群の北側10~30mでは弥生後期中葉から古墳前期初頭とみられる方形周溝墓2基が見つかっており、この2基の北西100mほどに位置する公務員宿舎甘泉園住宅建設の時の発掘調査で見つかった方形周溝墓群と一体の可能性が高い。
