概要
標高約220m、中津井川右岸の丘陵斜面に立地。3段築成の墳丘とその前面に2段の基壇をもつ5段築成の方墳。東西22.7m・南北16.2m、高さは全体で約8mを測る。埋葬施設は南に開口する両袖型の横穴式石室で全長約6m、切石の巨石を用いて構築されており、室内に木棺と須恵質陶棺が置かれていた。奥壁付近から出土した金銅装環頭大刀と金銅製品は県指定重要文化財。7世紀後半の築造。 県指定史跡、1989(平成元)年指定。 国指定史跡(大谷・定古墳群)、2008(平成20)年指定。(現地案内板)

標高約220m、中津井川右岸の丘陵斜面に立地。3段築成の墳丘とその前面に2段の基壇をもつ5段築成の方墳。東西22.7m・南北16.2m、高さは全体で約8mを測る。埋葬施設は南に開口する両袖型の横穴式石室で全長約6m、切石の巨石を用いて構築されており、室内に木棺と須恵質陶棺が置かれていた。奥壁付近から出土した金銅装環頭大刀と金銅製品は県指定重要文化財。7世紀後半の築造。 県指定史跡、1989(平成元)年指定。 国指定史跡(大谷・定古墳群)、2008(平成20)年指定。(現地案内板)
| 所在地 | 岡山県真庭市上中津井 |
|---|---|
| 築造時期 | 7世紀後半 |
| 墳丘形状 | 方墳 |
| 墳長 | - |
| 後円部 | - |
| 前方部 | - |
| 出土品 | 【武器】鉄刀・双龍環頭大刀(陶棺)鉄鏃(木棺)【土器】須恵器【その他】鉄釘・金銅製品など |
| 棺 | (玄室内部に向かって右側)須恵質四注式家形陶棺1、(同左側)木棺1(1.8×0.6m) |
北房ふるさとセンターで陶棺の実物を目にしたが、破片から丹念に復元されたものだった。灰色の焼成は焼き方の工程で生まれる色だと管理人から聞き、興味深かった。盗掘の被害を免れた双竜環頭大刀と金銅製品は2階に保管されており、貴重な出土品の実物を間近で観察できた。
石敷きされた墳丘の整然とした表情が印象的で、葺き石がない盛土古墳とは明らかに異なる造営方針が読み取れる。特に石垣のような精密な積み方は、相応の技術と労力が投じられたことを示唆しており、被葬者の権力を物語る遺構である。
国道の案内に従って山へ進むと、谷間に駐車場が現れる。そこから百メートル余りを歩めば古墳に辿り着く。斜面に造成された方墳は五段に積まれており、幾何学的な美しさでピラミッドを思わせた。石室からは金銅大刀や金銅製品が発見されており、その石材の加工精度の高さからは当時の技術力の卓越さが窺える。